通常の「4色機」で印刷をする際は、表面と裏面で印刷を2度繰り返します。弊社では「8色機」を備えており、一度の印刷で表裏の両面にカラーを印刷できるため、従来の印刷機に比べ生産性が6倍高くなっています。またローランド印刷機の特徴でもありますが、版の切り替えにかかる時間も1～2分と非常に速く、刷り終えた版は自動で搬出されて新しいものが入るため、時間が短縮されます。

弊社で手がける建築書や美術書、医学書などには、写真が多く掲載されます。印刷過程ではまれに、インクにゴミ（紙粉）が混入し、そのまま印刷されてしまうことがあります。写真の箇所でそれが起こると、美しさが損なわれたり、写真に写り込んでいるように誤解されてしまう可能性があります。弊社では画像検査装置をすべての印刷機に付けて、そうした汚れがないか、1枚1枚カメラが自動で確認をしています。万が一ゴミの混入などが起こった場合は、すばやくオペレータに知らせ、印刷事故を未然に防ぐ体制を整えています。

これまで、オペレーターの感覚と技量に頼っていた色合わせ作業が完全自動化されました。印刷中に色管理を自動で行うことで印刷品質の向上や損紙の低減などコスト削減にもつながります。

いちど調合した色のデータを保存できるため、重版などで次回に同じ色を使う際にインクの調合時間が短縮されて、印刷がスムーズに行えます。また、前回と同じ色味を再現できるため、安定した品質を保てます。

オフセット印刷だけではなく、オンデマンド印刷にも対応ができます。オフセットではどうしても難しい少部数・短納期のご要望に⼒を発揮します。版を必要としない4⾊トナーのプリント出⼒に加え、従来のオンデマンドでは対応が難しかった2⾊（特⾊）対応機も備えています。印刷だけでなく製本（並製本、中綴じ製本）⼯程も⾃社で⾏います。オンデマンド印刷技術の進歩により、オフセット印刷と⽐較しても遜⾊なく綺麗に仕上げられます。